藤井養蜂場

フジイのこだわり世界のはちみつ

藤井養蜂場の生産現場は
世界へ

日本では年を追うごとに蜜源の確保が難しくなっています。現在、国内での輸入はちみつのシェアは90%を超えています。

藤井養蜂場では、昭和46年三代目藤井金輿が養蜂開拓で6ヶ月間に及ぶ南米視察に出かけ、
同51年には藤井恵祥を団長として、通産省(現経済産業省)補助の天然はちみつ買付促進調査のために、
1ヶ月間の南米視察を行いました。
これらを藤井養蜂場では、国内養蜂に対して海外養蜂と位置づけ、
現在では主要輸入先の養蜂家との技術交換、交流を行い、品質重視のはちみつが確保できる状況を構築しています。
特に経験豊富な養蜂家としての親交は、先方の養蜂家からも信頼を得るのに最も大切なものとなっています。

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藤井養蜂場の海外養蜂マップ スペイン ブルガリア ハンガリー 中国 ミャンマー カンガルー島(オーストラリア) ニュージーランド ハワイ カナダ ブラジル アルゼンチン
藤井養蜂場の海外養蜂マップ

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スペイン

オレンジのはちみつを輸入しています。スペイン産オレンジはちみつは、地中海沿岸を中心とした温暖な気候のオレンジ畑で採取されるはちみつです。春に咲くオレンジの白い花から集められる蜜は、やわらかな甘さと華やかな香りをあわせもちます。色合いは淡い黄金色から明るい琥珀色を帯びることが多く、柑橘花特有の爽やかさが感じられるのが特徴です。香りの成分には、オレンジの花から得られる精油(ネロリ)にも含まれるような芳香成分が感じられ、はちみつに独特の華やかさを与えています。味わいはまろやかで、紅茶やハーブティーに合わせると花の香りが引き立ちます。ヨーグルトやパン、チーズとの組み合わせもよく、果物にかけると自然な甘さと爽やかな香りを楽しむことができます。 スペインでは古くから養蜂が行われてきました。その歴史を物語るものとして、バレンシア近郊のアラニア洞窟には約8000年前の人類が蜂蜜を採取する様子を描いた壁画が残されており、スペインが長い養蜂文化を持つことを示しています。そうした背景のもとで育まれてきたオレンジはちみつは、現在も多くの地域で生産され、食卓に親しまれています。当社では、現地養蜂家が採取したオレンジはちみつを丁寧に輸入し、国内での品質確認を経てお客様へお届けしています。

オレンジ農園

オレンジの花とミツバチ

採蜜の様子

養蜂家

ブルガリア

菜の花やアカシアに加え、BALKAN BIOCERT認証を受けたオーガニックはちみつなどを輸入しています。バラとヨーグルトで知られるブルガリアは、バルカン半島に位置し黒海に面する農業国です。養蜂家のネシェフ氏は、九州大学大学院経済学研究科に留学した経験を持ち、金融関係の仕事を経て、オーガニックはちみつの生産に転身しました。日本市場をオーガニックはちみつの販売先に選び、ある生協を通じて藤井養蜂場との交流が始まりました。EUにおけるオーガニック認証のルールはほぼ共通ですが、ブルガリアでは特に厳格に運用されています。オーガニックアカシアはちみつは、ブルガリアを東西に走るバルカン山脈北側の山間部で生産されます。日本産アカシアはちみつに比べ、ブルガリアのアカシアは濃厚でありながら、すっきりと気品ある甘さが特徴です。その味わいは日本人の嗜好にもよく合い、国産はちみつの生産量が減少している現在、藤井養蜂場にとっても大変貴重なはちみつとなっています。また、アカシアの花が終わる7月後半から8月にかけては、約50種類以上といわれる多様なハーブが咲き誇ります。ブルガリアは「ハーブ大国」としても知られ、古くからその自然治癒力を生活に取り入れてきました。現地を訪れると、山麓一帯に無数のハーブの花が咲き広がり、圧倒されるほどです。こうしたハーブから採れるはちみつは、まろやかな風味で日本人の口にも合い、とても美味しいと高く評価されています。

養蜂家のネシェフ氏

アカシアの蜂場

アカシアの花

蜂場

一面に広がる菜の花畑

菜の花

山麓にある蜂場

自然豊か

ハーブの花々

ハンガリー

アカシアのはちみつを輸入しています。ハンガリー産アカシアはちみつは、ヨーロッパの中でも養蜂の歴史が長いハンガリーで採取されるはちみつのひとつです。ハンガリーの広大なアカシアの森は、春になると一斉に白い花を咲かせ、その花からミツバチが集めた蜜が「アカシアはちみつ」と呼ばれています。このはちみつの特徴は、その色合いの淡さと透明感にあります。やわらかで軽やかな甘さをもち、クセが少ないため、幅広い方に親しまれています。また、果糖を比較的多く含んでいるため、結晶化しにくく、長期間にわたり液状を保ちやすい点も特長です。味わいはすっきりとした甘みで、紅茶やハーブティー、ヨーグルトなどと合わせると素材の風味を引き立てます。パンやチーズ、果物にかけても自然な甘さを添えることができます。調理やお菓子作りにも利用しやすく、日常の食卓から贈り物まで幅広い用途でお楽しみいただけます。ハンガリーの自然環境と養蜂家の丁寧な管理によって届けられるアカシアはちみつは、長い歴史の中で培われた養蜂文化を背景に、日本でも多くの方に選ばれています。当社では、この確かな品質を保ちながら、お客様に安心してご利用いただけるよう、輸入から製品化に至るまで丁寧な管理を行っています。

アカシアの大木

満開のアカシアの花

アカシアの森に並ぶ巣箱

ミツバチをチェック

中国

レンゲやアカシア、ショウシ、百花蜜など、さまざまなはちみつを輸入しています。藤井養蜂場は、1928年から1933年にかけて中国・浙江省(せっこうしょう)へ種蜂を輸出した記録が残っており、中国は最も古くからご縁のある国のひとつです。長年にわたり養蜂技術の交流を重ねてきたことで、品質の優れたはちみつを安定して輸入できるようになりました。

養蜂家のリー氏

四代目による技術指導

リー氏の蜂場にて

ショウシの花

ショウシの花とミツバチ

蜂場

現地視察

元気なミツバチ

アカシアの花

レンゲの花とミツバチ

ミツバチをチェック

羅平の菜の花

一面に広がる菜の花畑

蜂蜜が入ったドラム缶

サンプルを取って検査

品質管理室

ミャンマー

ナツメ、ヒマワリ、百花蜜などを輸入しています。ミャンマーでは、雨季(6月~9月)を除いた年間約8カ月間、採蜜が可能です。ミャンマーで採れるヒマワリはちみつは、2019年に開催された第46回アピモンディア(国際養蜂家連合)主催の品評会で金賞を受賞した実績があり、世界的にも高く評価される品質のはちみつです。藤井養蜂場は、養蜂技術がまだ発展途上にあるミャンマーに直接赴き、現地の養蜂家への技術指導を行っています。さらに、養蜂器具や資材の提供などを通じて養蜂家を支援するため、日本で販売したミャンマー産はちみつの売上金の一部を寄付する活動も続けています。

ヒマワリ畑の巣箱

蜂場

採蜜

しぼりたてのはちみつ

養蜂家への技術指導

研修会

カンガルー島(オーストラリア)

カンガルー島は、オーガニックはちみつの生産地として世界的に知られる島です。1885年、州政府によってミツバチ保護区に指定されて以来、100年以上にわたりリグリアンミツバチの系統を守り続けています。ミツバチの病気や外部からの感染を防ぐため、ミツバチ関連のあらゆる生産物や花粉、養蜂器具に至るまで、島への持ち込みは禁止されています。アデレードの南西に位置するカンガルー島は、総面積4,430平方キロメートルで、オーストラリアで3番目に大きな島です。東京都の約2倍の広さを持ち、本島から隔絶されていたことで開発や外来種の影響を受けず、オーストラリア固有の貴重な動植物が数多く残されています。島内には1つの国立公園と23の自然保護区が点在し、約890種の固有植物が生息。そのうち250種はすでに学術的に確認されています。春から夏(8~11月)にはワイルドフラワーが咲き乱れ、島の景観を鮮やかに彩ります。このように、カンガルー島は「世界で最もミツバチにとって安全な島」ともいわれています。藤井養蜂場は9年間にわたり10度訪問し、生産者と強い信頼関係を築いてきました。現在はNASAA認証を受けたオーガニックはちみつを輸入しており、春先の花々やユーカリの花を蜜源とした、コクと深みのある味わいが特徴です。

一面に広がる菜の花畑

蜂場

緑豊かな自然

生産者のブレントン氏

蜜がたっぷり入った巣板

ユーカリの木と巣箱

ユーカリの花

野生の花々

野生のカンガルー

コアラ

ペリカン

野生の鳥

2018年12月20日、かつてない規模の森林火災がカンガルー島で発生しました。火種が確認された場所は保護地区(人が立ち入れない区域)であったため初期消火が行われず、翌年1月には島の半分以上が焼失する事態となりました。この火災により、生産者の自宅は焼失し、ミツバチの約半数を失いました。さらに、フィールドに置かれていた巣箱の中のはちみつ20トンも失われました。コアラについても深刻な被害があり、島に生息していた約5万頭のうち半数の2万5千頭が犠牲になったと推測されています。蜂場周辺のユーカリの大木は根まで焼かれて枯死し、今は幹だけが立ち並ぶ殺伐とした景観となっています。大規模火災の影響は生き残ったミツバチ群にも及び、産卵をやめてしまった女王蜂が現れるなど、これまでにない異常が見られています。今後は女王蜂の更新が有効な対策になると考えられています。ミツバチ群のおよそ半数が焼失し、養蜂家にとって心配は尽きません。それでも、生産者は少しずつ前を向き、再生に向けて懸命に努力を続けています。

火災の後

芽吹く自然の力強さ

ニュージーランド

ニュージーランド南島からはクローバーはちみつを、北島からはマヌカはちみつを輸入しています。生産時期は12月から2月頃までで、中心となるのは1月です。クローバーはちみつはやや香りが強いものの、日本人の口に合うまろやかな味わいで人気があります。マヌカはちみつは、北島ウェリントン近郊の山間部で生産されます。藤井養蜂場が取引する生産者は、ニュージーランドで初めてマヌカはちみつを輸出した実績を持ち、最も長い歴史を有する生産者の一つです。その代表者は、マヌカはちみつに関わるルールづくりにも尽力した、ニュージーランド養蜂界の重鎮でもあります。藤井養蜂場では、こうして輸入した原料を改めて品質確認し、自社で充填・商品化しています。

マヌカの蜂場

蜂場管理者

巣箱に群がるミツバチ

北島からの風景

マヌカの花とミツバチ

クローバーの花

ハワイ

USDA認証のオーガニックはちみつを輸入しています。ハワイ諸島で最も標高の高いマウナ・ロア火山の麓、肥沃な火山土壌に咲くオヒアレフアの花から採蜜されます。オヒアレフアは、キラウエア火山の台地に最初に根付いた植物といわれ、「火の女神ペレ」にまつわる伝説が伝えられる真紅の花です。ニュージーランドを代表する花、ポフツカワ(クリスマスツリー)と近縁種であり、華やかな香りと濃厚な味わいのはちみつをお楽しみいただけます。

蜂場から見える絶景

虹が架かるハワイの森

生産者

ミツバチをチェック

オヒアレフアの花

オヒアレフアの木

カナダ

百花蜜やワイルドブルーベリーのほか、Pro-Cert認証のオーガニックはちみつなどを輸入しています。オーガニックはちみつの生産者であるイスチャック夫妻は、長年理想のオーガニックはちみつを探し求め、ようやく出会うことができた養蜂家です。夫妻はチェルノブイリ原発事故を経験しており、食の安全性について深い知識を持ち、非常に厳しい基準で追及しています。生産地はカナダ・サスカチュワン州の、交通の便が悪い自然豊かな田舎にあります。日本最北端の稚内よりさらに1,000km以上北に位置し、冬は気温がマイナス50℃に達することもある厳しい環境です。オーガニックはちみつの蜜源は、主にアルファルファとクローバーです。

ケベック州の蜂場

野生種ブルーベリーの花

蜜を集めるミツバチ

巣箱の中

イスチャック夫妻

オーガニック蜂場

クローバーの花

アルファルファの花

はちみつ工場

オーガニックはちみつ

キューバ

キューバ危機以来の経済制裁で、農業においては農薬物などが使用されていないため結果として土壌が汚染されておらず、オーガニック作物栽培には適しているようです。赤道に近い南国になるため蜜源植物の種類が日本では見られないものばかり。風味は思ったより日本人向けと感じます。

ブラジル

ミナス・ジェライス州からコーヒーはちみつを輸入しています。このはちみつは、コーヒー品種の中でも最高級とされるアラビカ種の花から採蜜されたものです。蜜源となる花は、8月・9月・10月にかけて3度開花します。ブラジルのミツバチは気性が荒く、しばしば「キラービー」と呼ばれるほど。採蜜は大変危険を伴いますが、その分、自然の力強さが詰まった貴重なはちみつです。

広大なコーヒー農園

コーヒーの木

コーヒーの花

ミツバチをチェック

ブラジルのミツバチ

防護用の厚手の手袋

アルゼンチン

日本人養蜂家・玉井光氏が採蜜したはちみつを主に輸入しています。玉井氏は「養蜂を始めたい」という熱い想いを胸に、1983年4月に藤井養蜂場の研修生となり、当社独自の養蜂技術や品質管理の手法を学びました。それ以前はミツバチを見たこともない全くの初心者でしたが、約1年間の研修を経て、1984年7月にアルゼンチンへ移住。現在もコルドバ州ウインカレナンコを拠点に、美味しいはちみつを採り続けています。人口約1万人の小さな町は牧畜が盛んで、牧場にはアザミや菜の花、アルファルファなどの花が咲き誇ります。主な蜜源はカルデン、アルカンフォール、アルファルファなど。玉井氏は「量より質」を大切にし、「お客様に安心して召し上がっていただけるはちみつ」の生産に日々努めています。

玉井光 氏

アルゼンチンの風景

牧畜が盛ん

広大な牧草地

アルファルファの花

採蜜

蜂場

TAMAIと記載された巣箱

アルゼンチンのミツバチ

玉井氏の倉庫

巣を持ち帰り蜜をしぼる

蜂蜜が入ったドラム缶

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